最新録音をパースペクティブに再現する目的ならもっと相応しい組み合わせがいくらでもあり得ますが、演奏者の気合いや周辺の空気の変化をダイレクトにハイスピードで再現することにプライオリティを与えています。

このシステムの主軸は高効率のスピーカシステムであり、最終的な必要音圧レベルから、パワーアンプの能力、プリアンプのゲインなどを勘案し、装置全体を構築しています。ちなみにこのリビングルームでの最大音圧は1m軸上で115dB/wを想定しています。

真空管式のラインアンプは、高能率ホーンスピーカーをロスレスで駆動すべくゲインの効率化を図っています。CD出力を例にとると、50KΩのボリュームを通過した音声信号はECC84 SRPPで一段増幅されマッチングトランスを介し出力インピーダンス150Ωでパワーアンプに送られます。
最終更新 2006.07.29

写真解説

左上:ALTEC 515Bウーファーと802Dドライバーで仮想同軸フロントホーンを形成しています。

右上:ECC84 SRPPで構成したフォノイコライザー装備のプリアンプ。超低ノイズ、ワイドレンジを達成しています。3つのスナップスイッチでPHONOとAUX2系統、テープモニターを選択します。

右中:プリアンプ専用の別筐体電源。バッテリーDC近似をめざした8段フィルタ非安定化電源。

右中:WE350A Single POWER AMP。音質上の利点からシルバニア製5933Aを装着することが多くなりました。定電圧放電管でSGを安定化、ドライバーは6V6G。現在は休息中です。

右下:SP盤用のターンテーブルThorens124とEMPIRE980トーンアーム。 SP盤の掛け替えに124のクラッチ機構は重宝。LPレコードはアームボードごとオーディオクラフトAC-3000MCに換装します。







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