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photo and Text: machinist

167 視線の先 その1
最近、アナログプレイヤーが不調で、楽しくない日々を送っている。デノンに問い合わせたところ、「請け負えないが、調整はしてみる」とのこと。26年も経過した製品には過ぎる言葉かもしれない。対してCDは絶好調で、要はあの程度のアナログ再生なら、デジタルの方が断然いいということなんだねえ。というわけで、久々にフィルム写真をアップした。現デジカメは比較的自然でなめらかな描写をするほうだけど、較べるとまだ先は長いと痛感した。念のため本人の承諾を得たのだけど、モデル料を請求されるらしい。(NIKON F3hp Ai ZoomNikkor 35-135mm)
2004/10/05



166 人間の顔のアップも撮りたいけど・・・
人間をアップで撮った写真はないのか、というリクエストをいただいている。以前にも書いたように、気が弱いから見ず知らずの他人に面と向かってシャッターを押す勇気はない。家族や気心のしれた人間のスナップはたまに撮るけれど、公開は躊躇する。いずれにしても対象物がレンズを意識しない瞬間を狙いたい。いずれ視覚野の外部出力が装備されるまでは、石像でも撮って我慢かなあ。(PENTAX*istD SIGMA 18-50mm/f3.5-5.6DC)
2004/10/04



165 天を射る
坂田栄一郎展のタイトル「天を射る」は、誰が天を射る主体なのか気になっている。出版された写真集には説明があるのかもしれないが、買わなかったし、想像してみるのも一興かもしれない。このポートレイトのモデルはアーティストやアスリートなど、自らをチャレンジの対象として磨きながら、周辺に強力な磁場を形成している人たちだ。坂田氏はこの磁場にレンズを向けたのではないか。ポートレイトに組み合わせた自然界描写は「天」の化身として機能しているように思えるのだけど、こちらの都合の想像にすぎない。(PENTAX*istD SIGMA 18-50mm/f3.5-5.6DC)
2004/10/03



164 アートディレクション
No.164は「夏の思い出、3冊のカタログ」というタイトルで、この夏に手掛けたカタログの表紙を撮影してアップしていたが、ちょっとした事情で掲載を見合わせている。申し訳ない。さきほど打ち合わせの帰り道に恵比寿の東京写真美術館で「坂田栄一郎・天を射る」を見た。観覧者の視線を射るような放射力に圧倒された。優しさと厳しさを合わせ持つモノクロームのポートレートとカラーのナチュラルシーンの融合が、かつて体験しえなかった写真美を顕わにしている。本当の意味のディレクションとはこういうものを指すと思う。(PENTAX*istD SIGMA 18-50mm/f3.5-5.6DC)
2004/10/01






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↑フルカラー(RGB各8bit)の精密グレースケールの両端を表示しています。すべてを正確に画き分けるモニターは存在しないと思います。
しかしながら「14」や「242」が識別できない場合はモニターレベルで顕著な黒潰れや白飛びが発生しています。ガンマユーティリティなどを使ってモニター調整することをお奨めします。
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