175 すべての音々はあらかじめ「電源」の中に備わっている 前編 | | わが家には高価なケーブルはいっさい無いけれど、でもケーブル関係にはうるさいのだ。常用パワーアンプのQUAD303の付属電源ケーブルが細くてしょぼいのは時代背景からみて仕方ないし、何回かトライした結果は思わしくなかった。グッド・リプロダクションの均衡は容易な改造を受け入れてくれない。バランスを考えない物量投入は逆効果だった。ただシステムのポテンシャルが上がってくると、ここのネックが気になりだす。アンプ側のコネクトが特殊なので改造は難航していたが、オヤイデのめがねインレットの先端だけ使って、これを本体の入力ピンに差し込むという手法を思いついた。ケーブルはベルデンのシールドタイプ。プラグはマリンコのメッキ無しタイプ。 キャラクタを出来る限り排す方向だ。つい昨晩、音的にもようやくキマったと思える段階になった。Eva Cassidyの「Live At Blues Alley」2曲目のブルース。楽器にあたる照明の反射や、彼女がスポットのなかで佇んでいる様子が伝わってくるような気がした。たぶん暗騒音がよりピュアーになったのだと推測している。だんだん普通のハイファイに近づいていると言えなくもないが(笑)。(PENTAX*istD SIGMA 18-50mm/f3.5-5.6DC) |