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photo and Text: machinist

766 ハイ・ブリッド・デジタル・フォノイコはどうだろう。
掲示板関連ネタでご容赦・・・

フォノイコライジングをデジタルで処理するというムーブメントは未だ起きていないけれど、波形編集ソフトのプラグインに装備されているものが、あるにはある。ただ高低で40dB以上にわたる偏差を限られたBITで処理するとなると、低域のBIT落ちやSNの劣化など、困難な問題が多そうだ。

そこで、考えついたのは、2WAY分離サンプリング・デジタル・フォノイコライザー・・・
1:カートリッジの出力をノンイコライジングでラインレベルまでゲインアップする。(アナログのまま)
2:1kHzを境に、ターンオーバー側とロールオフ側を別々にAD変換する。この際、ターンオーバー側(低域)は信号レベルが低いので、よりハイビットで量子化する。
3:それぞれをデジタルイコライジングしてひとつにまとめ、DA変換するという手法。
いかがでしょう。誰か作りませんかねえ・・・。「2」の帯域分離をどの段階で行うかとか、「3」の重ね合わせ精度とか、解決すべき問題は多いけれど挑戦しがいがあると思う。

そういえば、館山の佐久間駿さんが以前MJ誌に書いていた手法。カートリッジの出力をDATに録音し、そのOUTをフォノイコライザーを経由して聴く。これ、いまでも実践しているのだろうか? 低域のローレベルはごく限られたBITで記録されるから、かなりダメージを受けそうな感があるけど、高域の再現性やハウリング対策には有効そうじゃないですか。
PENTAX *istDS SIGMA17-70mmF2.8-4.5DC 2006/09/08



765 トタン屋根の上のカラス
朝方、微睡みのなかにあったのに起こされてしまった。カラスだ。築四十数年のわが家の屋根は亜鉛メッキ鉄板(要はトタン屋根だわ・・・笑)なので、寝室のある二階の頭上2.7メートルに降り立ったカラスの足音は異常に拡大されて聞こえる。今日は懲らしめてやろうとベランダへ出る。人間が目の前にいるのを知ってか知らずか、早朝の収穫を啄みながらスキップしているではないか。足下に落ちていた洗濯ばさみを投げつけてみた。一瞬、こちらを睨み付けたように見えたが、餌を抱きながら向かいのビルの屋上へ飛び立った。いかん、ヤツには余裕がある。彼の視線はこちらを向いたままだ。なにか長い棒はないかと探し出し、銃口の狙いを定めるフリをしてみる。あろうことか、彼は一直線にこっちへ向かってきた。それが箒の柄であることを確認するかのように。まったく、カラスってやつは・・・

写真:エピステーメー終刊号 杉浦康平デザイン
EOS-1Ds MarkII EF100mm Macro 2006/09/06



764 7時間のミニオフ
今年は諸般の事情で、ひとさまをお招きするオーディオオフは出来ないだろうと思っていたのに、すでに4回目を敢行した。この日曜日はりゅりゅさんのBBS限定で四人のそれはそれは"ディープな方々"に来ていただいた。りゅりゅさんの他はまったく初対面で、AV&食べ物ブログで著名なCさん、女性ヴォーカル限定で月のCD購入枚数が100枚を越えることもあったというEさん、必要な1本の抵抗のために300本を選別してメーカー製品をリファインしてしまうZさん・・・

肝心の音は変更箇所が多かったということもあってか、って機械のせいにしてはイカンのだが、納得できるレベルにはならなかった。通常、オフ会のために改めてチューニングしたりすることはないのだが、今回は直前までケーブルやカートリッジの選別、真空管の入れ替えなど迷いまくって、結局のところベストポイントを探し当てることは出来なかった。まあ、長年、ひとさまに聴いていただく経験を積んでくると、「どう、スゴイでしょ。」みたいなシチュエーションも飽きてくるから(笑)至らない部分を話しの種に、議論が盛り上がるのは結構たのしい。じっさいのところ、今回はリスニングより、ダベリの時間のほうが長かったし、この四人の方たちは本音出しまくりで、結構イタイところも突かれたりして、それはためになる催しになった。しかし、女性ヴォーカル命のわが家のシステムなのに求めている"色香"が出そうにないので、定番のバルバラもちあきもキャロル・スローンも掛けることはなく、エイモス・ギャレット、来生たかお、細野晴臣と来たところが返すがえすも悔しい。今年4-5月ごろの一体感はいつ戻ってくるのだろうか。

というわけで、最大のイベントはCさんの調理による"馬刺"宴会。まさに圧巻!無冷凍の生馬肉がこんなにも芳醇で無垢な味がするということを、ついぞ知らないでいままで生きてきた、と思ったほどだ。うちの旧オフィスの向かいに「みの家」という有名な馬肉料理屋さんがあって、一通りのものは食した経験はあるのだけれど、今回のものは格別だった。しかし、タテ髪部分の脂ってのは初めて見たけど、これは焼いたほうが食べやすいねえ。
(注:写真と本文はまったく無関係ですので・・・)
PENTAX *istDS SIGMA17-70mmF2.8-4.5DC 2006/09/05



763 プリアンプ、バランスアウト計画 その2
アンプの改造は想定される様々な事態を織り込むので、着手するまでに長い時間が必要だったりする。まあ、ほとんどはボケーッと眺めているだけなんだが・・・。たいていは解決済みのことしか行わないのだけれど、アースでは結構行き詰まっていた。アンバランス→バランス変換のアース問題。アンバラの信号グラウンドはシャーシと同電位だけど、今回の場合、バランスのグラウンドは信号電圧の中点から取り出すので、フローティングしかない。
一方パワーアンプ側はバランスのグラウンドがアースなわけで、二つの筐体のアース電位が異なるという事態が発生する。いっぽう電源は共通ラインから供給するわけだから、斯様な事態が良いとは思わない。しかし、どういう問題を生じるか分からなかったので、やってみて問題があれば改めて考えることにした。
といいつつ、ひとつの秘策を施す。バランスのラインケーブルにオルトフォン製の4芯を選んだのもそのためなんだけど、トランスの中点をトランス端子で結合せずに、パワーアンプのコネクタ部分まで併走させ、ここで結線する。外皮シールドもこの一点だけに落とす。プリ側はオープンだからシールド効果は「?」だけど、トランスの中点をプリアンプから出来るだけ遠ざけアースを1点に集中されるという、なかば心情的な理由だ。このイレギュラーな作法は問題があれば簡単に修正できるから、とりあえずトライしてみよう。

で、実際のところはなにも問題は起きなかった(笑)ゲインも残留ノイズの聞こえ方もQUAD303のときと変わらない。むしろノイズの粒子サイズが1/4になったように感じる。実質パワーが4倍近いことを考えれば幸運だったかもしれない。
で、肝心の音はどうなったかというと・・・と、その前にMERIDIAN 557におけるアンバラ入力時の良かった点は、夢見心地の浮遊するウォーム感だろうか。リッキー・リー・ジョーンズ「POP POP」。彼女の微笑みがけだるいニュアンスを伴ってあたりの空気をざわめかせる。対して受け入れがたい部分は主に低域にあるわけだが、量感はあるものの立ち上がり・下がりともに緩い感じが否めなかった。チャーリー・ヘイデンのベースがいっそうゴム質に聴こえる。音が遠いというべきか、間に越えられない半透明の膜があるというべきか。
いっぽう、バランス入力では(といってもケーブルと端子の違いもあるからトータルな印象でしかないが)夢見心地の曖昧さは後退し、キリッと凝縮した音の実体が浮かび上がってきたように感じた。そう、この触れる音。これがないと先へは進めない。(つづく)
PENTAX *istDS SIGMA17-70mmF2.8-4.5DC 2006/08/31






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↑フルカラー(RGB各8bit)の精密グレースケールの両端を表示しています。すべてを正確に画き分けるモニターは存在しないと思います。
しかしながら「14」や「242」が識別できない場合はモニターレベルで顕著な黒潰れや白飛びが発生しています。ガンマユーティリティなどを使ってモニター調整することをお奨めします。
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