 2284 Astor Piazzollaと浅川マキ
 La CamorraとTango Zero HourをSACDで聴きたくてエソテリックX-05を導入したのが12年前。高額な機械は買えないのでギリギリの選択だった。ところが上手く鳴らない!鋭角的なエッジは出るが、浮遊する響きが聞こえにくい。足取りも重く瞬間移動するピアソラの指が見えない。多くの機種を較べたわけではなかったが、SACDはこんなものかと決めつけていた。今回のアーカムCDS50は価格的に1/4だが、先の判断は間違っていたようだ。微粒子の先にある気配がスピーカーの周囲に拡がる。ピアソラの世界は重いだけでは表せない。ちなみにエソテリックX-05の浅川マキ(CD)は、シャドウの深さでCDS50をはるかに凌駕した。機械選びは難しいものだ。 |