次ページTOPページ前ページ
2022/10/11

2236

グラフィックイコライザーを5台も並べるのは悪趣味だと思う。が、近年のプリアンプはテープモニターのIN OUTがないので、仕方なくそれぞれの入力デバイスに挿入している。個人的なポリシーでマスターボリュームの後で信号をいじりたくないのだ。

クラークテクニックの古いほう(ホワイトアルマイト仕上げ)に不具合が出て修理を依頼したところ、基板の入荷に4か月もかかりようやく戻ってきた。現行モデルはアルミヘアラインに変わり素っ気なくなった。修理のあいだ予備のdBXで凌いでいたが、こちらはダイナミックレンジが狭く色香に欠ける印象。

AV用途はTVのTOS出力をマイテックデジタルで受け、クラークテクニック(写真下)からジェフのプリに渡している。この布陣で聴くTV音声は絶品で男性アナウンサーの声に悶絶できる(笑)

左中はアシュレイでマランツ7Tのテープモニターに入れているが、精気のあるサウンドはクラークテクニックとほぼ互角か? 写真奥はベリンガーのデジタルGEQでRTA測定専用。音楽の楽しさ度は??

しかしアナログGEQは高額モデルを除くと選択肢がなくなってきた。



2022/10/11

2235 Max Roach Quartet & Abbey Lincoln, BRT TV Studio

アビー・リンカーンはビリー・ホリデイ以降、最大のボーカリストだと思っている。これは1964年ベルギーのTV映像。この時代のアビーの実映像は貴重。いぶし銀のメンバーも素晴らしい!
https://youtu.be/Z5GSYwveJRw



2022/08/31

2234 近況など

レストアしたマランツ7Tは予想以上のクオリティで、より音楽そのものに寄り添える印象。分離感より融和感を重視しているので、このプリアンプの描写力は我が家に合っていると改めて感じた。
それならとスピーカーを4Wayから2Wayに変えてみた。
LCネットワーク経由の2CHだけで、アクティブスーパーウーファーとスーパーツイターを外した訳だ。3台のパワーアンプをパラレル駆動していたプリアンプの負荷、これが大幅に緩和される効果も確認したい。
限られたソースを繰り返し再生し楽音の再現性をチェックした。再生帯域が狭くなる懸念はあるが、もとよりメインの2Wayは両端の帯域をスルーしているので、格段にナローになった印象はなく、凝縮度とDレンジは明らかに向上している。
・・・が、しかしオーディオ的な楽しさに欠ける(笑)
長唄三味線の”さわり”の余韻が短い。声はスムースだけどキレと艶はやや後退。本当はこっちかも知れないと思いつつ、やはりオーディオ的シズル感は捨てがたく元の4Wayに戻した。意味があるようでなかった一週間であった。

別件:体力のあるうちに大手術を受けるべきか迷う。

ことの発端は座骨神経痛の疑い。杖がないと階段の一歩を踏み出せないほどの痛みが突然襲ってきたのだ。街の整形外科を受診したところ、X線検査で素人判断と同じ診断が下り、痛み止めと塗り薬を処方された。ところがそのX線で巨大な白い影を見つけられてしまったのだ。じつは30年前の検査で腎臓の障害を知っていたので概要を説明したのだが、病院への紹介状を出されてしまった。
脚の痛みは2日で治ってしまい普通に歩ける(笑)本当に神経痛だったのか? ということもあって、某病院でCT・血液・尿検査を受けた。かいつまんで言うと、片方の腎臓がほとんど機能していない先天的な異常。しかし日常生活にはほとんど影響がない。当時の担当医も経過観察で異常が出た時に対処すれば大丈夫という判断だった。
今回の検査でも数値的にはすべて正常で、機能しているほうの腎臓は標準値以上の成績とのこと。ところが問題の腎臓が巨大化していたのだ。長辺で18cm!ぷっくりお腹の秘密が分かった(笑)今週は泌尿器科の診察があり、どうするか判断することになるが、爆弾抱えて余生を送るのはちょっとなぁ、という次第で摘出になる可能性が大きい。



2022/08/09

2233




2022/08/03

2232 マランツ7T のメンテナンス

マランツ7Tを常用するようになって6年くらいか。導入の目的はSP盤再生で、精気のあるサウンドに我が意を得たりだったが、ライン入力がそれにも増して素晴らしいのだ。程よい艶感、躍動感はジェフのカプリ2を凌駕する音楽ジャンルが多々ある。現在では、STEREO LPのみ自作フォノイコから専用GEQを介してジェフを使用しているが、大半のソースはマランツ7Tが担っている。その場合、ジェフはバイパス入力で対パワーアンプのバランスコンバータ(パッシブ)の役目を担うだけ。

マランツ7Tは1965年発売なので、少なく見積もっても50年経過していて、フォノ回路の片CHが不調ということもあり、しっかりメンテナンスを行い生涯使いたいと考えていた。

どこに依頼するか?

テクニカルブレーンのYouTubeチャンネルで、管球式マランツ7のメンテ作業が紹介されていて、丁寧な仕事ぶりに好感を持ったが、とても高価だという噂。問い合わせると黒澤氏から連絡があり、7Tの場合は最大限で18万円とのこと。やはり高い!本体の購入価格より高いじゃないか(笑)

で、もうひとつ評判のよい業者にコンタクトを取ると、費用は概ね半額くらいのようだが、修理待ちが2-3か月、パーツにより修理不可の場合もあるとのこと。

という次第で、テクニカルブレーンに依頼した。トーレンスTD124は銚子グレイだったから贅沢二段重ねだけど、死ぬまで使うから仕方ない。月曜着で送ったところその週末に完了の連絡。驚愕の迅速対応!フォノ回路の両CHの初段Trを選別パーツに換装し、各部チェック・清掃で費用は最大想定額の半額強。よかった!

到着した7Tでピッカリング往年の銘品XSV-3000を針圧1gで試聴したところ、予想を超えるクオリティ!このカートリッジはフォノアンプのSNが悪いと話にならないし、かといって最新の解像力命のフォノアンプでは神経質になりすぎる傾向があるからBESTの布陣かもしれない。このラインナップはすべて40-50年経過したロートルではあるが、当時の勢いが甦ったと思う。今回のメンテではライン系はクリーニングだけだが、SACDの奥行きと深さの表現でも文句のないクオリティ!まぁ当社比ではあるが・・・

7Tは管球式7に隠れて人気のないプリアンプだが、現代でも通用する諸特性と音楽再生の楽しさを併せもつ希有な製品だと思う。パワーアンプ3台パラレルでヘコたれない駆動力もスゴイ!

黒澤氏はYouTubeどうりの印象でとても感じが良かった。近くなんだから遊びにいらっしゃいとのこと。涼しくなったらパワーアンプZEROを聴きに行ってみたい。ま、価格が、、、ね。



2022/07/30

2231 半世紀前、三味線音楽の深い森に誘い込まれた。

地元の府中駅前のオーディオショップでアルバイトをしていた。20歳のころだ。ショップといっても大型家電店のオーディオコーナーだが、STAXの指定取扱い店であったりと結構な品揃えで、客がいないときはヘッドフォンで音楽聴きながら、ステレオサウンド誌のバックナンバーを読み漁るという居心地の良い職場であった(笑)最新のステレオサウンド誌が20号あたりだった時代である。

あるとき、トリオレコードからデモ用の4TRテープが届き、ティアックA7030SLとSTAXのSR-3で試聴して驚いた。音源はアンドレ・シャルラン氏が独自のワンポイントマイクで録音した長唄「京鹿子娘道成寺」である。なんという疾走感、広大な音場、知っていた邦楽の録音とは雲泥で、鳴り物陣の鮮烈さも圧倒的!
このときダビングさせてもらったテープ(クオリティは劣化していると思われるが、片鱗は伝わるのではないかと思う)これをエアー録音したものをYouTubeにアップした。保存していたテープは楽曲後半だけのデモ音源である。
https://youtu.be/G3ALzfIo0TI

つい最近になってこの市販テープがメルカリに出ていたのでゲットし、聴いてみると悲惨なクオリティ。左CHのレベルが極端に低く、高域過多でしなやかさもないし、余韻が消えかかっている。中低域がごっそり抜けた状態といえば良いのか、YOUTUBEにアップした当方のテープのほうが数段好ましいコンディションだ。テープの経年劣化は高域が減衰するものと考えていたが、中低域の大幅低下に驚いた。とはいえ発売から半世紀以上経過しており、付属の解説書があるだけで大いに価値はあると思った。この解説書には知らなかった事実が満載で、長年疑問に思っていたレベルバランスの謎が解けた。

長唄における定式の演奏者配置は、手前の山台が鳴り物陣、奥の台に唄方と三味線が並ぶ。ワンポイントマイクでの収録であれば、唄方のボリュームはかなり低目になるはずだが自然なバランスで採れており、なにか秘密があると踏んでいたが、解説書の数点のスナップ写真が物語るのは・・・
(以下は想像である)
当初は通常配置でテストを行い、鳴り物の強烈なパルスに怯みつつ声のヴォリュームのなさを嘆いたはず(たぶん)。で、試行錯誤の末、ワンポイントマイクの近くに唄方、すこし後退して三味線。奥の山台に鳴り物陣という3段階配置。言ってみれば、いにしえの機械式吹き込みがルーツの配置にちがいなく、これは技術協力していた日本コロムビアのアドバイスかもしれない。



2022/07/30






2022/07/22

2230

響堂雪乃 改め 秋嶋亮氏
http://alisonn.blog106.fc2.com

この本に衝撃を受けたのは8年前。
「略奪者のロジック」
https://www.amazon.co.jp/略奪者のロジック-響堂-雪乃/dp/4883205789/ref=sr_1_2?crid=LCGEV8IZ8IXE&keywords=略奪者のロジック&qid=1658458098&s=books&sprefix=略奪者%2Cstripbooks%2C242&sr=1-2

コロナ渦で問う最新作(2022年6月刊)
「無思考国家 だから二ホンは滅び行く国になった」
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4907872364/ref=ppx_yo_dt_b_asin_image_o00_s00?ie=UTF8&psc=1