1934
 自作のフォノイコライザー/ラインアンプは完成から17年になるが、いまだにわが家のオーディオ中枢なのだ。フォノイコライザー部分はSP盤専用として機能しているが、これをLP盤にも使いたいと以前から考えていた。それが果たせなかったのは帯域スペクトラムに微妙な偏差があって、どうにも修正しきれなかったからだ。逆RIAAカーブはシンプルなフィルターであるがゆえ、中間帯域における微調整の手立てがほとんどないのだ。無帰還CRタイプであることもその理由だ。
常用している「フェーズテックEA-3」はしなやかな風合いで音楽の躍動感をうまく描くし、帯域バランスにも癖がないが、軟弱と思える「音のコア」が気になっていた。ガツンとは来ないのだ。自作の方は素っ気ないくらいシンプルで一刀彫りのようにザックリとした質感。これの帯域を整えることができれば、EA-3を凌駕できるかもしれないと不遜にも思った。
このプリアンプは双三極管の3段構成で、初めの2段がフォノイコライザー、 最終段がラインアンプなので、2段目と3段目の間に、グラフィックイコライザーを挿入できれば問題解決ではないかと考え、改修工事を行った。 要はテープモニター回路と同様のIN/OUT端子を設定したわけだ。
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