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photo and Text: machinist

165 天を射る
坂田栄一郎展のタイトル「天を射る」は、誰が天を射る主体なのか気になっている。出版された写真集には説明があるのかもしれないが、買わなかったし、想像してみるのも一興かもしれない。このポートレイトのモデルはアーティストやアスリートなど、自らをチャレンジの対象として磨きながら、周辺に強力な磁場を形成している人たちだ。坂田氏はこの磁場にレンズを向けたのではないか。ポートレイトに組み合わせた自然界描写は「天」の化身として機能しているように思えるのだけど、こちらの都合の想像にすぎない。(PENTAX*istD SIGMA 18-50mm/f3.5-5.6DC)
2004/10/03



164 アートディレクション
No.164は「夏の思い出、3冊のカタログ」というタイトルで、この夏に手掛けたカタログの表紙を撮影してアップしていたが、ちょっとした事情で掲載を見合わせている。申し訳ない。さきほど打ち合わせの帰り道に恵比寿の東京写真美術館で「坂田栄一郎・天を射る」を見た。観覧者の視線を射るような放射力に圧倒された。優しさと厳しさを合わせ持つモノクロームのポートレートとカラーのナチュラルシーンの融合が、かつて体験しえなかった写真美を顕わにしている。本当の意味のディレクションとはこういうものを指すと思う。(PENTAX*istD SIGMA 18-50mm/f3.5-5.6DC)
2004/10/01



163 Eva Cassidy
Eva Cassidyはコンテンポラリー女性ヴォーカルの系譜のなかで、絶対に外せない大きな存在になるはずであった。それが1996年11月に33歳で亡くなっていたなんて・・・。レノン-マッカートニーの「イエスタデイ」、旋律を借りてはいるものの彼女でしか歌い表せないワン・アンド・オンリーの世界。これを聴きながら彼女のことを調べていて、その消息に驚きそして涙が止まらなくなった。このジャケット「Live At Blues Alley」は亡くなる年の1月にライブ録音されたものだ。生命力を漲らせながらも静謐そのもののバラードからシャウトするブルースまで、すべてがEva Cassidyだ。こんな素晴らしい歌い手を最近まで知らなかったのは悔しいけれど、存在を教えてくれたRさん(058)にも感謝。(PENTAX*istD FA Macro 50mm F2.8)
2004/09/29



162 デジタルカメラ近未来図 その3
065で書いたように「撮像素子のS/Nが今後飛躍的に改善されれば、シャッター速度も絞り値も対象物の光量にかかわらず自由に設定するという方向」になると思う。フルサイズCMOSのキャノン1DsマークIIは1680万画素になったけれど、これ以上の画素数はデータ量の問題がネックになるし、必要とされるケースは少ないのではないか。本来なら今のような水増し画素生成をやめて「リアル420万画素」として画質を磨いてくれればいいのだけれどね。いずれにしても今後の進化の本流はS/Nの改良と、受光面の有効利用ではないだろうか。ISO6400とか12800が実用になるのは時間の問題だ。絞りやシャッター速度を作画のためだけに使える時代がもうすぐやってくる。(PENTAX*istD SIGMA 18-50mm/f3.5-5.6DC ISO800 1/1000sec)
2004/09/28






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↑フルカラー(RGB各8bit)の精密グレースケールの両端を表示しています。すべてを正確に画き分けるモニターは存在しないと思います。
しかしながら「14」や「242」が識別できない場合はモニターレベルで顕著な黒潰れや白飛びが発生しています。ガンマユーティリティなどを使ってモニター調整することをお奨めします。
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