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photo and Text: machinist

207
写真とオーディオの類似性が語られることは多いけれど、ここ10か月ばかり写真のことばかり考えてきたわたくしとしては、日々の写真表現の試行錯誤が「オーディオ」を考え直すいい機会になっている。豊穣な現実世界に対して、落とし込まれフィックスされた一枚の画像とのあいだの落差は、すなわち観察・表現者のフィルターで排除された情報の屍の量と計り合っているともいえる。この一見ふるい落とされたかのような見えない事象というものが、残され定着された像の裏側に隠れているという想い。オーディオでいえば、音の背後を聴くということに他ならないし、無音や沈黙のクオリティさえ問われる。こういう考えは「見たり聴いたり」することにやや疲労しているせいかもしれない。(PENTAX*istD FA135mm F2.8/IF)
2004/11/18



206
JPEGで気楽に撮ったスナップなので、お面の白のグラデーションなどちょっと気に入らないけれど、ペンタックスのFA単焦点レンズの色再現は本物だと思った。右上に少しだけある濃くて鮮やかな「群青」、これが再現できている。(PENTAX*istD FA135mm F2.8/IF)
2004/11/17



205 連写 III
究極のデジタル情報は「アナログ」と同じ姿をしているはずだ。われわれの身の回りにいつも存在しているシームレスな連続世界も、微視的にながめればすべてが数字に置き換えられる現象らしいが、アナログと同じ姿の「デジタル」は、一体どこが違うか。それはすべての現象が白日の下に晒され、自由にコントロールできる粘土のようなフレキシブルな時空と言えるのではないか。くらべればアナログはファジーにしか捉えきれないし、ときに暴走し止めることができない「野獣」かもしれない。(PENTAX*istD FA135mm F2.8/IF)
2004/11/16



204 連写 II
NY在住のHIROさんのギャラリー「キオクイロ」このざっくりした質感と濃度に惹かれている。(PENTAX*istD FA135mm F2.8/IF)
2004/11/16






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↑フルカラー(RGB各8bit)の精密グレースケールの両端を表示しています。すべてを正確に画き分けるモニターは存在しないと思います。
しかしながら「14」や「242」が識別できない場合はモニターレベルで顕著な黒潰れや白飛びが発生しています。ガンマユーティリティなどを使ってモニター調整することをお奨めします。
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