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photo and Text: machinist

217 冬号準備中
(PENTAX*istD FA ZOOM 28-105mm F4.0-5.6IF)
2004/12/03



216 My Favorite Cinema VI(秋号終了)
監督中心主義というわけではないけれど・・・
演劇は、幕が上がると演出家の支配力は失われ、役者の天下になる場合もある。その点、映画は多くの人が関わるにしても、平面+時間のエディトリアルアートだから監督の意向どうりに出来上がるものだ、たいていは。作品のテーマがどうであれ、滲み出る監督の匂いを嗅ぎたくて映画を見ている。その「匂い」は監督自身の世界観と言いかえてもいい。なにげないオブジェクトの置き方、あるいは人間どうしの些細な関係性から、時空の構造や世界の終末を提示するするような映画を見たいと思っている。近年のハリウッドのご都合主義刹那的螺旋シネマは、見ている時間だけを楽しませるという価値しかないと思うが、ことしのGW、ほとんどの生活時間を「24-TWENTY FOUR」に費やしたぼくには大きなことは言えないかも・・・。
写真:来春OPENのグランタワー府中のショッピングモール。ここに8つのスクリーンを持つシネマコンプレックスが誕生する。(PENTAX*istD FA135mm F2.8/IF)
2004/11/27



215 My Favorite Cinema V
Goodbye, Children「さよなら子供たち-1987」
ナチスによる迫害という重い背景にもかかわらず、いっさいの輪郭強調を排除した演技と映像でルイ・マルが自身の少年時代を綴っている。山の中で、黄昏から闇に至る時間を共有する少年2人の動静。このデリケートで儚い映像はまさに映画でしか表し得ない美。終盤、ナチに連れ去られる友人が主人公にそそぐ視線が哀しい。
映画美といえば「イル・ポスティーノ-1995 マイケル・ラドフォード」の寡黙な、しかし匂い立つような光彩も忘れられない。ドラマは盛り上げようとすればするほど、その作為を隠せないということの反証明。ちなみに今オンエアー中のポカリスエットのCMは「イル・ポスティーノ」の表面だけなぞったパクリじゃないだろうか。(NIKON F3hp AF Nikkor18-35mm)
2004/11/27



214 My Favorite Cinema IV
The Fabulous Baker Boys「恋のゆくえ-1989」
売れないピアノデュオブラザーズが女性ヴォーカリストを入れてちょっと脚光を浴び、その後いろいろあってヴォーカリストは去っていく。幕切れのほろ苦さが心地よい大人のシネマだ。音楽はディブ・グルーシン。仕事の方向性で兄と衝突した弟が酒場でやけ気味に弾くピアノソロは、青い炎のようなパッションを放っていて、この時代のグルーシンの心情につながる気がした。監督のスティーブ・クローブスはその後「ハリー・ポッター」シリーズの脚本なんかを手掛けているけれど・・・(PENTAX*istD FA135mm F2.8/IF)
2004/11/27






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↑フルカラー(RGB各8bit)の精密グレースケールの両端を表示しています。すべてを正確に画き分けるモニターは存在しないと思います。
しかしながら「14」や「242」が識別できない場合はモニターレベルで顕著な黒潰れや白飛びが発生しています。ガンマユーティリティなどを使ってモニター調整することをお奨めします。
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