1344 朝日新聞本文組について
 緊急時で、このようなサンプルしか出せないのはとても残念だが・・・
今月から本文の文字サイズが大きくなった。しかしそれが読みやすさにつながっていないという印象を持った。
1行の組幅はともに40mmで従来13字詰だったものが12字詰になった。天地サイズで108%強の拡大ということになる。それは良いとして、行間がそれに従って拡がっていないことに問題がある。
そこで精密に実測してみると、行送り/文字送りの比率は従来の168.85%に対して新本文組では160.6%という測定結果。これは相対的に行のアキが狭くなったということ。加えてフォントのウエイトが若干ではあるが太くなっている。
それらが相乗して新誌面の文字組がなんとなく黒っぽくなってしまった。従来のほうが読みやすいというのが個人的見解。 |