1372 ブラック・スワン
 平日夜で雨とあって観客はわたしらを含め全5名! 近所のシネコンなので、続けてほしいがどうなるのだろう?
シンプルなストーリーで登場人物も少ない。 バレエの話なのに、アメリカンテイストが強烈で (ホラーっぽいニュアンスとか、時系列どおりの展開とか・・・) 遠近感やディープな質感とかは期待できない。
ライバル役リリーのミラ・クニスさん、土屋アンナ系の濃さ、強さがいい。
映像はダイナミックなアングルとトリミングで、 冒頭舞台シーンの、いまだ見たことのない鮮烈な「白鳥湖」。
ネタバレ的感想を書きたくないと思うと 表面的な印象だけに終わってしまうのが、なんとももどかしい(笑)
見始めてすぐに気がついたのは 「白鳥湖」における白鳥/黒鳥の同一性と 主人公とライバル役の関係が完全にリンクしていることだった。 自分であって自分ではない部分(あるいは願望)を投影したリリー。
監督はもっと長い作品を撮ったのかもしれない。 プロデューサーが大幅な編集を指示したのか、 あるいは、説明に流れることを避けたのか? とすれば、もっと感覚的な構成があり得るなあ、などと 帰り道で思っていた。
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