1952 AUTO EQ 補整の再検討
 このところ、シベリウスの暗さ表現などを求めていたせいか、JAZZのメリハリが随分後退してしまった。やはり冬場はガツンと行きたいと考え、EQカーブをやり直すことにした。
ここだけの話、わが家のEQカーブは自動補整なのだ。
L/R同一補整の場合は、エネルギーバランスの最適化という意味で、耳だけである程度は追い込めるのだが 、左右個別調整となると、聴感補正はまったく無理なのだ。
自動とはいえ、測定パラメータは有為的に設定するわけで、例えばマイクロフォンの位置(スピーカーへの距離・角度・高さ)、希望カーブの設定、ルームアコースティックでの理想カーブの反映、31バンドでの隣接数値のリミット、希望カーブと測定差との乖離限界など多数ある。これらを、求める結果が出やすいように意図的に設定し、あとは機械にお任せというパターンだ。最終的に聴感でいじるケースもあるかと思うが 、左右個別カーブを前提にすると、これは難しいのでやらないことにしている。
自動設定を採用するにあたって、いままではユニットの個性も活かしつつ最小限の補整を心がけていたのだが、今回は、目標カーブをフラット、ルーム補整なしとし、隣接数値の最大偏位と希望カーブの乖離限界を何種類か試みて、聴感的に納得できるものを採用しようという考えだ。
以下は、隣接数値の最大偏位6dB、希望カーブの乖離限界9dBの結果だ。 写真は左CH。
ウィーンフィルの気品ある香しさは大幅後退! だけどバリー・ハリスのピアノはガツンと来る(笑) ベリンガーのウルトラカーブは61バンドのRTA測定と31バンドの帯域調整だが、この2倍のマス目が欲しいところ。4倍の価格でも買いたい。とはいえ12万円じゃ無理か。。。 |