1957 アナログ・フローの大転換
 デジタル系は、ベリンガーのウルトラカーブの自動EQが上手く機能するようになり、当家比で過去最良のエネルギーバランスを実現できた。
問題はアナログソースなのだ。
時間軸を途切れさせないという建前で、すべてのフローをアナログ機器で構成しているが、同じ1/3octのイコライザーだからといって、ウルトラカーブの自動EQの数値を参照しても同じ結果にはならない。クラークテクニクのGEQは隣接する補整値に影響を与えにくい特殊なフィルタを使っているが、それでもウルトラカーブのTRUE RESPONSEアルゴリズムに完敗のようだ。
という経緯から、アナログ信号もAD変換してウルトラカーブを通すことにした。
ベリンガーにSRC2496というソースコンバータがある。わが家ではヴィジュアル機器のデジタル音声切替用途で使っているが、入力Vol付きのADコンバータが装備されているので、ここにフォノ出力を入れる。この24bit/96kHzアウトをAES/110Ωでウルトラカーブに繋げる。
躍動感、鮮度感、立ち上がり、Dレンジ、スムースネスなど、わたしの耳にはまったく問題ない。ノイズが目立たなく(聴きやすく)整理された印象があるのが意外であるが、楽音のディテールに影響はなさそうだ。なにより最大の利点は、左右個別イコライジングの成果で、音像が安定すること。
これは、たぶん戻れない(笑)
下写真はDENON DL110(MC)を自家製フォノイコライザー→ SRC2496→ ウルトラカーブ→ マイテックデジタルDAコンバータ→ 自家製ラインアンプという流れ。右上は、自動EQの前提となる希望カーブ最新版。80Hz以下はSW領域のため補整なし。ちなみに、補整カーブはデジタル、アナログ、AVとも同じ。SP盤のみプリセットでPEQを追加補正。 |