144 DEEP SUMMER MIDNIGHT III |
最近思うのは人間の「目」と「耳」のこと。感覚器としてのスペックはそれほど重要ではないように思えるし、観ることも聴くことも「脳」のちからにそのほとんどを依存している。これは以前の日記にも断片を書き連ねていると思うが、もうひとつ別の面に気がついた。それは目も耳も絶えず動いている、または微振動しながら、情報を得ているということだ。カメラのレンズやマイクロフォンとの最大の違いはここにあると思う。逆三次元スキャンと言うべきか。動きつつ受けとめる立体的な情報は途方もない大きさなのではないだろうか。 例えば生音を聴く状態を考えると、鼓膜を揺らし脳に伝わる波形は合成された波形であるとしても、耳と身体はミクロ的には固定されていないから、マイクロフォンの感じる合成波とはかなり異なり、空間に漂うさまざまな波を感じていると思うのだ。移動による変化分の厖大なデータをたよりに、脳は鼓膜が伝える合成波形から本来の個々の波を容易に解きほぐすことが出来る、とかね。夏の深夜の妄想か・・・ちなみにスピーカーの前で動きながら聴いてもこれはダメです(笑)。
というわけで、夏ヴァージョン全72回を終了します。またしても超地味写真を選んでしまった。秋はもう少しお洒落な写真と文章で、てなわけないか。(PENTAX*istD FA35mm F2AL) |
2004/08/27
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143 DEEP SUMMER MIDNIGHT II |
ISOを1600に設定して絞りを開放にすると微量な光の夜景でも見た目に近い写り方をするし、暗部の階調もそこそこ表現している。。このソニー製APS-Cサイズ6M-CCDは侮れない。(PENTAX*istD FA35mm F2AL) |
2004/08/27
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142 DEEP SUMMER MIDNIGHT I |
新宿2丁目の裏路地の午前3時の風景、3連発です。(PENTAX*istD FA35mm F2AL) |
2004/08/27
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仕事柄、プロのフォトグラファーとコラボレートすることが多いが、ここのところ急速にデジタルへ移行しているようだ。最近、極端に作り込む例をいくつか見た。データを見るとフォトショップの調整レイヤーが十何層にも重なって、ここまでやるかというくらい見事な仕業だ。写真をもとに創り出すイラストレーションである。商品撮影はライティングが命だけど、追い込むと矛盾を生じることが多々ある。デジタル合成はあり得ないライティングを可能にするけれど、一貫した空気感を求めると明らかに破綻している。その場の「気配」や「匂い」が伝わらない、綺麗なだけでなにも感じさせない「写真」が世の中にあふれかえっている。・・・この写真、空気感なら自信ありますがピンが来てないか。笑 (PENTAX*istD FA ZOOM 28-105mm F4.0-5.6IF) |
2004/08/21
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ありゃ、壊れたかと不安なうちに撮った次のショットがこれ。あれは一体なんなんだろう。(PENTAX*istD FA Macro 50mm F2.8) |
2004/08/19
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ここのところ事務所に泊まり込みで生活している。今朝の爽やかな空気でも撮ろうかとベランダにレンズを向けたら、こんな風に写った。いまのぼくのこころを見透かしたような風景じゃないか。(PENTAX*istD FA Macro 50mm F2.8) |
2004/08/19
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