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2023/03/27

2253 フォノイコライザーあれこれ

Thaedraのフォノ回路が素晴らしいので、自作フォノアンプの影が薄くなってしまい定位置から撤去した。とはいえスペア管を多量に持っているから勿体なくて、別のスペースで余生を送らせようと、ある閃いたプランを実行してみた。筐体縦置き設置である。

もともとコントロールアンプを兼ねていてフロントパネルに操作系があったが、数年前の改修でフォノイコ専用機となりフラットパネル化。これを底板に見立てた。直熱感のようなフィラメントがない傍熱管だから水平出しで影響はないはずであるが、縦置きの方が音の座りが良くなった気がする。

較べるとThaedraは演出系麗人で、自作はスッピンの飾らない年増。加えてマランツ7Tの清楚美人が揃ったから、オーディオ遊びがやめられない(笑)



2023/03/13

2252 SYSTEM 2023.03 update

前回のアップデートは2021年11月なのでほぼ1年半ぶりの更新。徹底メンテから帰ってきたGAS Thaedraを中心に据た構成で、音楽に浸る体制が完了した。マランツ7TがSP盤フォノイコ専用というのは勿体なくて、三味線の響きの綾はこちらが上手だが、切り換え使用は行わないのが流儀、とはいえ真夏になるとどうなるか分からない(笑)



2023/03/10

2251 Thaedra "Out back"

メンテ完了の電話を受けた際、なにか問題ありましたか?と尋ねると「全部問題でしたw」前オーナーが3年前にエレクトリで修理を受けたときの明細を添付したのだが、「それはフォノ回路の故障を修理しただけで、ほとんどすべてのケミコンを入れ換える必要があり、さらに接点とボリュームの分解クリーニングを実施した」とのこと。更に良くなっているのか?

当初からメンテ済みのマランツ7Tと較べてもディープな表現力が際立っていたから、仮設置ではなく完全配置で試聴した。ソースはオープンリールでエアーチェックしたビルエバンス東京公演の「ワルツフォーデビー」当時客席で聴いていたサウンドとほぼ同じに思える。錯覚だと思うが・・・ ウッドベースの強靱なタッチ、シンバルのレガート、エバンスの宝石のきらめき。しなやかで香りがある。これは吉祥寺アウトバック80年代のサウンドを彷彿とさせる。錯覚だと思うが(笑)マランツ7Tはご覧のようにSP盤イコライザーのポジションに落ち着いた。



2023/03/10

 

 



2023/03/04

2250 人生最後のクルマ、前倒し(笑)

最後から2番目のクルマとして購入したのが2020年10月で、このAUDI A4 AVANTに問題はまったくなかったのだが、ある目的に沿うべく何台かのクルマを試乗した。

ところが現用のAUDIが素晴らしすぎて、追金を払ってクオリティダウンはあり得ないと断念寸前に試したクルマに嵌まってしまった。メルセデスAMG C43である。

強大な駆動力のせいでスタートはギクシャクし、AUDIの洗練度に遠く及ばないが、旋回性とブレーキフィールに魂を奪われてしまったのだ。試乗の最後に試した中央道・府中インターを出て料金所の先の下り左カーブ。ここは曲率が徐々にキツくなるパターンで、80km/hくらいで下るとその先がヤバイのだが、このC43、何事もなくラインをキープしたまま微動だにしない。助手席の妻が驚くくらいの安定度。100km/hで正・逆入れ替わるリアステア*の成果だろう。

これを乗りこなす技を身につけて、人生最後のクルマ生活を送ろうとこころに決めたわけだ。
(*一般的な四輪操舵の正逆閾値は65km/hくらい。これだと山道で混乱するから避けていたのだ。)



2023/02/25

2249 みえないものを感じるアートとして

Youtubeでデンマーク王立バレエ団「ジゼル」を見た。第一幕のモダンな演出とクラシックな二幕は意図したものなのだろうが、別の意味で考えさせられた。それは、2幕ジゼルの墓のシーン。見えない相手と踊っているのだという隠せない現実と表現の難しさだ。
これは日舞「二人椀久」も同じ! 松山太夫の幻視と踊る椀屋久兵衛。楽曲は古いものだが現行の振り付けは吾妻徳穂の創作なので、もしや「ジゼル」にヒントを得たのか? 「白鳥の湖」に着想を得た「鷺娘」の例もある。

Giselle - Royal Danish Ballet 2016
https://youtu.be/eSx_kqe6ox0

二人椀久 五代目中村富十郎、四代目中村雀右衛門
https://youtu.be/GQv1eV2FrUM



2023/02/25

2248 Thaedra move

万全を期してメンテナンスを依頼することにした。暫定的にマランツ7Tに入れ換えたのだが、先のTHAEDRA siftで試した配置替えの成果とともに自作フォノイコをAUXで受けるフローが効いている。端正・冷徹な表現力は48年前のプリアンプで奏でられているとは思えずワイドレンジ感もスゴイ。Thaedraが濃厚な「気配」を現すとすると、マランツは「響きの綾と香しさ」だと思った。ブルースは圧倒的に前者だが、瞽女唄の微妙なポリフォニーはこちらだ。プリアンプの支配力を改めて思い、Thaedra帰還の折はどうなることか?



2023/02/14

2247 THAEDRA sift

ちょっとした内装工事で音楽を聴けない日々だったので機器の配置換えを行った。テクニクスとエソテリックは従来位置のままだが、他はすべて入れ替わっている。

目的はプリアンプのTHAEDRAを最適のフローで構築するためだ。信号系・電源系の流れ、アースラインの取り合いも重要だが、いちばん悩んだのは見栄えだ(笑)デザインも方向性も異なる筐体ばかりで、普通に並べると無骨なだけでカッコ悪い。まだ最終形ではないが一応納まっているように思える。

THAEDRAのフォノが超優秀なので、自作フォノイコは出番がなくなると思っていたが、かなり健闘していて、むしろマランツ7Tの存在意義が薄れSP盤専用になりそうな気配。

プリアンプはいろいろ経験してきたがTHAEDRAの支配力はスゴイ。音の溶け合い具合と演奏空間の気配!汚れとか雑味感もしっかり表現するオーディオ機器は多くないと思う。浅川マキさん最高!