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2012/12/04
1646 憂国の士

山本太郎さんの衆議院選挙出馬コメント


日本を変える最後のチャンスであるのは、本当だと思う。今度の選挙で自民安倍がリーダーになったら、それは国民が同意したという動かしがたい事実が残るだけだ。こんなに恐ろしいことがあるだろうか。ちなみに、日本政府が保有するアメリカ国債は500〜600兆円といわれている。



2012/11/21
1645 マリインスキーバレエ団公演「白鳥の湖」府中の森芸術劇場

個人的なベストバレリーナは、英国ロイヤル・バレエ団のアリーナ・コジョカルと、マリインスキーバレエ団のウリヤーナ・ロパートキナだ。ともに名門バレエ団のプリンシパルダンサーだが、両者、対照的なポジションにいると思う。

コジョカルもすでに31歳になったが、溌剌とした「陽性」の芸風。可憐な風貌・容姿のなかに鍛え上げた筋肉を感じさせる。対して、ロパートキナは姿を超えた意志をアピールする。といっても狭小な自己表現ではなく時空と解け合うような透明なもの。

 2012年11月20日 
 マリインスキーバレエ団公演「白鳥の湖」府中の森芸術劇場

当初は別のプリマが踊る予定だったのが、出演者の都合により、ロパートキナに変更との知らせを聞いて歓喜の声(笑) ついに本物のロパートキナを体験できる!!!

BBCが制作したブルーレイソフトにロパートキナの「白鳥湖」がある。これは2006年制作なので、最低でも6年の経過がある。1973年生まれだから、現在39歳のプリンシパルがどうなのか?

一抹の不安がよぎるが、第一幕二場の登場から圧倒的な存在感(あるいは透明感)だ。鍛錬を極めた肉体が確かにあるのだが、それをアピールすることはない。指の先まで神経を張りつめると形容するが、その先の空間まで支配している。手の先から放射したオーラが空間を伝播して自身の足先に循環する「気」があるように思えてしまう。

ピルエットは、シャープでクイックな動きをアピールするのが普通のバレリーナだが、彼女は、逆の表現をしているように思える。テンポ(空間)を目一杯使って、緩やかに滑らかに廻る。スローモーションを見せるような、膨大な情報量(←こういう言い方はしないか?笑) 同じ時間経過だから遅いわけではないところが凄い。

第三幕の舞踏会での、黒鳥でのグラン・パ・ド・ドゥにも驚愕した。連続ターンのセットが延々と3つくらい続くのだが、ここでも肉体を感じさせない持続力。息も上がっていないように見える。

第四幕はハッピーエンド・バージョンだが、呪いが解けてオデットが立ち上がるシーン。どの筋肉を使うと、こういう風に立ち上がれるのか不可解というくらいスムース。昔、観た武原はんの「鷺娘*」、終章で肉体が解け落ちて徐々に沈んでいくシーンと同質の真逆を目の当たりにしたと思った。

数十年、舞台を観ていると、これは得がたい一瞬と思うことが数度あったけれど、今回の彼女の演技はまさにこれだ。生涯のうちにあと何回、こういう思いができるのだろう・・・

追記:指揮はゲルギエフではなかった。これは残念!

*(参考)武原はんの鷺娘
http://www.vvvvv.net/sense/1201.html



2012/11/17
1644 近頃カメラ事情(物欲編その2)

リコーGR IV
ちょっと古くなった感ありもクリアで線の細い描写はDSC-RX100以上か。3万円台になったので、買って損はないはず。 個人的にはGX100を長年使っているので目新しさに欠ける。

Sony DSC-RX1
バックフォーカスを最短に設定できるメリットは大きい。精緻でしなやかな描写はフルサイズ一眼を凌駕している。手ブレ補正がないもの好感。(動画は同機能あり)現状は高価だが、レンズのクオリティを考えると20万切れば良い買い物だ。ただ、外観デザインはRX100近似でオーラ無し。NEX-6の見苦しいモードダイヤルといい、ソニーデザインの決定プロセスに改悪があったんじゃないだろうか。デザイナーは地団駄踏んでいると思う。きっと。

LEICA-M-Monochrom
これは、買えない価格ではありますが、コンセプトの凄さに唖然。モノクローム専用がいままで存在しなかったのが不思議!一台あるとなにかと便利か(笑)

シグマdp2_merill
カリカリの描写例が多すぎて辟易していたのだが、本当は階調表現が凄い。ブツ撮りに使えるレベル。

・・・というわけで、なにか1つくらい買えないだろうかと悩む晩秋の夜。



2012/11/17
1643 近頃カメラ事情(物欲編その1)

11月は新しいカメラが欲しくなる季節のようで困ったことだ。毎年そうなのは何が理由なのだろう(笑)
今年は、近年にない秀作揃いで、いやぁ目移りいたします。ハイ。

Sony α NEX-7
NEX-6が出たけれど、デザインはこっちが数段洗練されている。目方もたいして変わらないので、7がお勧めでしょう。ソニーの映像技術がスチール分野でようやく花開いた感あり。

Sony DSC-RX100
現行のコンデジでは総合点でいちばんじゃないだろうか? マニュアルフォーカスのしやすさも最高。デザインがソニーらしからぬダサさで、これが唯一のマイナスポイント。

Nikon-1-V2
これは、触ってみて一目惚れした。デザインと手触り感がいいし、すべての動作がクイック。

FUJI-XF1
シックで大人の道具感、満喫。ただレンズリングの電源操作は個人的にはNG。不器用なので、ぜったい壊す。。。





2012/08/29
1462 井戸謙一元裁判長の8.24官邸前スピーチ。

※ブログ:「ふくしま集団疎開裁判」から転用させていただきました。
 http://fukusima-sokai.blogspot.jp/

 井戸謙一氏は志賀原発2号機の運転停止を命じた裁判長です。

みなさん,こんばんは。
弁護士の井戸といいます。滋賀県から来ました。
毎週,ネットでみなさんを応援していましたが,いてもたってもおられず,やってきました。

3.11はショックでした。しかし,私は,この国が,市民を守ろうとしないことにもっとショックを受けました。子供たちにヨウ素剤を飲ませず,スピーディの情報を隠して住民に高濃度の被曝をさせ,挙句の果てが子供たちに年20ミリシーベルトまで被ばくさせるという政策です。年20ミリシーベルトは,18歳未満立入り禁止とされる放射線管理区域よりもはるかに高濃度です。チェルノブイリでは年5ミリシーベルトを超える地域は,強制避難の対象とされたのです。

3.11のあと,私は,この国の政府が国民の大多数の意思を平然と無視することにショックを受けました。60年安保のとき,当時の岸首相は,国会に押し寄せているのは一部の国民で,サイレントマジョリティは政府を支持していると言いました。しかし,今や,脱原発がサイレントマジョリティも含め国民の多数の意思であることは明らかです。それをどうして平然と無視できるのか。どうして,原子力規制委員の過半数を原子力村の住人とするような人事案を出せるのか。彼らは一体何のために,誰のために政治をしているのか。

私たちは,フクシマのような事態を2度と起こさせてはなりません。そして,それと同時に,福島の人々,とりわけ福島の子供たちを支援しなければなりません。健康な子供が2割しかいないというベラルーシやウクライナの今日の状況は,このままいけば福島の明日になってしまいます。なぜ,政府は,チェルノブイリの教訓に学ばないのでしょうか。すでに健康被害の兆候はあちこちに表れています。放射能を浴びるのは少なければ少ないほどいい。遅すぎるということはないのです。今からでも,福島の子供たちを安全な地域に逃がすべきです。

郡山の子供たちが,郡山市に対し,疎開させてほしいという裁判をしています。ふくしま集団疎開裁判といいます。私もその弁護団に入っています。1審では却下されました。今,仙台高裁で審理中です。マスコミはほとんど報道しません。是非,皆さんのご支援をお願いします。



2012/08/28
1461

かの国に侵略された辛い思いは、相手の敗戦で見返すはずだった。
ところが、あいつらときたら思いもよらぬ高度経済成長!
目映い栄華を忸怩たる思いで眺めていた。
それから幾年月、なんとか経済成長を果たし、オリンピックもやった。
そして2011年、かの国は大災害と政治の無能で衰退しかけている。

・・・靴底で踏み潰したいのだろう。

いま必要なのはクールな視点。激情に走っては相手の思う壺だ。



2012/08/13
1460 ユニコーンのある部屋

思い返してみたら、オーディオファイル宅の訪問は、ご近所のR邸を除くと、去年がA氏邸とM5邸のふたつだけ。
今年に至っては、今回のGRF邸が初めて。2年で3件はあまりにも少ないがそれぞれ濃密だったし、付け加えると皆さんとはまったくの初対面で、人付き合いが不得手で、キャパの少ない私としては十分な体験量かもしれない。

GRFさんは、原発問題での勇気ある発言や、プライベートな共通体験などで大いに親近感をもったのだが、氏のブログはとても高級で、やや近づきがたい雰囲気があったのは事実。スピーカーを1ミリ動かして調整する離れ業は私の作法には存在しないし(笑)

GRFのある部屋
http://tannoy.exblog.jp/

今回はGermanPhysiks ユニコーンが置かれている和室だけに滞在した。

このメーカーの作品は良く知っているが、やはりユニコーンは大したものだと痛感した。私のオーディオ原体験であるGOODMAN AXIOM-80に共通する鳴り感がある。しなやかで色彩感があって、聴き手にダイレクトに迫ってくる放射力。聴きながら48年前の驚きを思い出していた。

驚きといえば、是枝アンプに装着されたビーム管5933!じつはわが家以外では初めて見た。この球は807互換なのだが、それらとは隔絶した能力を持っていて、ユニコーンのように振動板背面へのストレスが少ない動作(じつはこの部分がこのメーカーの他製品とは異なるアドバンテージ)には最高のマッチングではないかと考える。さらに、CD34ベースの改造機が読み取るCD、最良のアナログLP演奏に近似している。これは驚異だった。

やや控えめな音量で聴くマーラー6番(ハイティンク)、ユニコーンとの相性が凄い。
精緻で深く、中低音の粘り感は他のどんなウーファーでも再現できないと思う。深夜にさらに低い音量で聴いたらどうなのか? ワンウエイの利点を満喫できるのは確実だ。

マーラーはわが家では禁止ジャンルだけど、こういう風に鳴るのなら許せる(笑) マーラーはオーディオの基礎体力をかなり高いレベルで要求する。そのかわり、あるレベルを超えた暁には、深く粘る怒濤のファンダメンタルと全周囲に交錯する金色の光芒がみえるのだから、聴かないわけにはいかない。

ちあきなおみのテイチク時代の3曲、声はややハスキーで、本物を間近で聴いたときの印象にちかい。ウッドベースとガットギターの余韻が交錯するさいのモアレ感が美しい。精緻な響きとはこのことだ。

これらはデジタルアンプのSD05で聴いたが、その後、是枝5933ppに入れ換え、いろいろ聴いた。

細い輪郭で精緻な像を結ぶのがSD05とすると、5933ppは輪郭ではなくボディの総体で外形を示している。さらに、超低域が制限されるためか、大音量域での破綻を救っている。個人的にはこちらの流儀が好きだ。デジタル初期のアメリンク(でしたか?)が、まるでアナログディスクのように豊かに響く。

リード楽器のリアル感は卓越していて、これは真似ができない。ベンディング・ウェーブの動作原理が最大限生きていると感じる部分だ。

・・・などと、書いてはみたが、後半はかなりワインが廻っていたので、確信は持てない。思い出して必至に書いている(笑)


GRFさんの音は、機器がどうのというレベルからは脱した地平にある。氏は、私よりちょいと年上だけど、四捨五入でほぼ同世代か。筋金入りのオーディオ少年を経て、以後連綿とオーディオに情熱を傾けているとのこと。実際にお会いすると、ブログの高尚さと裏腹に(こりゃ失礼)気さくな雰囲気と懐の大きさが伝わってくる。

後半はワインで酩酊しつつ、途切れない話題に夢中で、音は半分しか聴いていないような・・・

たのしい時間をありがとうございました。無礼な物言いがあったら、それはアルコールのせいだけど、あらためてお詫びしたい。



2012/07/17
1459

電気を使うことと、原発に反対することはなんら矛盾しない。
原子力ムラのレトリックに騙されてはいけない。
節電とセットで語られる危うさ・・・




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