795 美空ひばりの「あきれたブギ」なんて・・・
 知る人は少ないと思うけれど、凄いリズム感に圧倒される。 このレコードは映画"とんぼ返り道中"の挿入歌で、「越後獅子の唄」のB面という成り立ちだ。もちろんSP盤(78回転)で1951年ごろの録音。 ・ かの平岡正明氏は、ひばりのジャズヴォーカル(とくに"上海"ですか)を絶賛していたが、ぼくは全然評価しない。あれはまがいものだと思う。まして"A列車"のスキャットなんて聴くのが恥ずかしいくらい。 であるが、この「あきれたブギ」は笠置シズ子を規範とする純正リズム歌謡で、たぶん16才くらいだったのだろう。天衣無縫で質量を感じさせない歌唱。例えれば、去年あたりの浅田真央ちゃんの自在さに近いものがあると思う。 |