次ページTOPページ前ページ
2007/10/29
903

2048px画像(別ショット)
http://blog.goo.ne.jp/gencyo/e/c468312a96621740565477a7f929b69b



2007/10/24
902 STUDIO@VVVVV

この俄スタジオ、狭いながらもモノをじっくり観察しながら撮影するには良い環境だと思っている。が、非常に効率が悪い。光をコントロールするには問題が多く、対象物にあわせて何時間も対策を施さなければならなかった。そこで、周囲を無反射スクリーンで覆いつくすことにした。無響室のようなS/Nを確保したうえで必要な光を加える手法。2年まえに鏡面球体のスピーカーを撮影するときから望んでいた環境がもうすぐ実現する。
・・・これは記念写真なのだ(笑)



2007/10/19
 

更新が滞っていますが、どうかお許しください。

「オーディオの時代」
「稲毛CANDY」
「続・ちあきなおみ概論」
・・・等々構想中です。



2007/10/09
901 危うい民主党

アメリカが勝手に始めた戦争に協力はできないという小沢党首の姿勢に共感したわけだが、国連決議に基づいてアフガニスタンで活動する国際治安支援部隊(ISAF)について「私が政権を取れば、国連決議に基づいてアフガニスタンで活動する国際治安支援部隊に参加を実現したい」という姿勢には大いに違和感を感じる。背後の変わらぬ思想(自民在籍中はPKF推進の旗頭だった)を見落としてはならないと痛感する。こんなことでは次期総選挙の野党協力体制も風前の灯火だろうし、民主党内もまとめきれないのではないか。

日本国憲法の「軍事的手段をもって紛争を解決しない」という世にも稀な崇高な理念。これに誇りを持つ政治家はどこにいるのだろう。「戦後レジームからの脱却」のわたくし的解釈は、アメリカ追随からの脱却あるいは憲法の尊重ということに他ならない。



2007/10/09
900

 



2007/10/05
899 Adobe RGB モニター導入記 その2

前回の写真のようにまっさらな作業画面と右横にパレット画面というツインモニターに慣れてしまったので、ColorEdge CG241を2台という線もなくはないのだが、このように遮光フードを付けると使い勝手がよくない。とりあえず従来使っていたCRTにパレット画面を担当させてみたが、これは使えないということが分かった。カラーモード問題以前に黒レベルがまったく異質だった(笑)ほぼ漆黒に見えるCG241の黒に対して、ブラウン管のダークグレイ地、さらに経年変化で絶対的な輝度が低下しているので、調整すると黒が浮いてしまう。CRTだけ使っている分には使えたが、あきらかにNGだ。

というわけでサブモニターは同じナナオ製のS1921という19インチ液晶を発注した。19インチでありながら1280×1024px表示というところが実は利点なのだ。CG241の1920pxはドットピッチ0.27mmなのに対して、S1921は0.294mm。文字表示が年寄りには優しい(笑) だいたいにおいて、画像だけならドットピッチはいくら細かくても問題ないがテキストを扱う画面でピッチが細かすぎるのは問題だ。 むかしMacが提唱していた原寸思想によれば、ドットピッチは0.35mmくらい必要で、19インチの場合1024px(左右)が妥当なのだが、さすがに現代では粗すぎの印象。

この仕事場では2台のMacでそれぞれOS10とOS9を起動し、モニターは必要に応じて切り替える方式をとっている。右側のパレット画面も同様だ。CG241は二組のデジタル入力(DVI)を備えているが、現在はOS10用がデジタル、OS9は変換アダプタを通してアナログで送っている。これはデジタル/アナログ各入力で直前に適応していたカラーモードを記憶しているから便利というだけの理由だ。当然ながらデジタル入力のほうが滲みがなくて良い。

Adobe RGBモードとsRGBモードの切り替えはフロントパネルのモードセレクタで行う。Adobe RGBでマッピングされた画像を通常のsRGBモニターで見ると彩度の下がった眠い絵になるのは周知のとおりだが、では、ウエブ上のsRGB画像をAdobe RGBモードで見るとどうなるのか。これは先の例と逆の関係で無理にエキスパンドさせたかなりケバイ絵になる。例えていうと、テープのドルビーのON、OFFの関係か。

さらにもうひとつ、モニターをAdobe RGBモードにしてAdobe RGBの画像とsRGBの画像を較べると・・・これは、従来のsRGBモニターと違って明確な差が出るし、sRGBの絵もそれなりに正しく表示される。色空間の内側だから問題はないというわけで、各モードを正しく監視するという意味においても価値があると痛感した。

・・・とすると先のウエブ上のsRGB画像をAdobe RGBモードで見るとケバイという判断と矛盾する。どうもプロファイルの問題のようだ。ウエブサーバーにアップして各種ブラウザでチェックしてみると、Safari(Mac OS10)以外はプロファイルを認識しない。その点、Photoshopでは複数開いている画像に対して、それぞれのプロファイルに従って再描画しているという推測・・・お詳しいかた、どうかご教授を。



2007/10/05
898 Adobe RGB モニター導入記 その1

1984年にMS-DOSのPCを導入したとき、モニター画面の色はその中で完結していた。256色のなかから任意の16色を表示するのが精一杯だったし、当時は外部からカラー原稿を入力する手だてもごく限られていた。デジタルカメラが登場するのはそのずっと後で、スキャナーの主流はモノクログレースケール、カラーはというとハガキ大の読み取りしかできないEPSON GT-1000の登場に狂喜乱舞したくらいの時代だった。

その4年後に登場したMac IIとAldas社のFreeHand(PostScript)によって、はじめてC/M/Y/Kという印刷インキのシミュレーションが出来るようになる。現在でも生きながらえている24bit(8bit×3)規格のビデオカードも登場し、フルカラー制作環境が整ったわけだ。当時わが事務所では年間売り上げの半分に相当する資金を投入してMac DTPを始めたのだが、FreeHand ver2やIllustrator ver1における青色「C100%」の表示に驚いた。本物と似ても似つかない軽い色しか出ない!深くすると彩度も下がってしまう。緑色「C100%+Y100%」はさらに悲惨だった。鮮やかにするには明度を上げるしかないRGBの宿命というものを実感した瞬間だ。しかし世の中には濃くて鮮やかという色はいくらでも存在するのだ。

ただ、不思議なことに仕事でそれほどの支障は出なかった(笑)。モニターというものは他の世界でもそうだが、基準をわきまえて使うスケールだから、サバ読みというか換算が出来れば大きな問題は生じない。もとより印刷における減算混合と蛍光体(発光体)の加算混合は別世界であって同じになることはあり得ない。それは赤と緑の境界のザワメキ方を見れば一目瞭然で、しかしここを問題にした解説をあまり見ないのは不思議だ。

それからほぼ10年後の1998年に発表されたAdobe RGBカラー空間は、プロセスインキ(CMYK)が表現する色域を確保した拡張RGBだ。これは「モニター画面の中で完結する世界」から実世界近似へ解放する手だてになるのか大いに期待した。間もなく登場したAdobe RGB対応ディスプレイは三菱のCRTだったが売価70万円で、景気低迷の折りちょっと手が出なかった。で、待つことさらに数年、コスト対効果でようやく導入に踏み切ったのはNANAO ColorEdge CG241W BKである。Adobe RGB領域96%表示というスペックはやや気に入らないが(笑)価格を考えれば・・・まあAdobe RGBのスケールに早く慣れる必要があるから仕方がない。

この機種はオプションで自動キャリブレーターが装備されていて簡単に色補正ができるという触れ込みなのだが、あえて目視調整にトライしている。基準がカラダに染みこんでいるから合わせられると思うが、多岐に渡るパラメータをどこから手をつけるかというのは結構難しい。ハードウエア内でできる限り追い込むこと、ソフトウエア段階は最後にほんの少しだけ・・・オーディオの調整とまったく同じだ(笑)

写真はハードウエアの調整にトライしているシーン。手前のカラーチャートは画面上のデータをそのまま印刷したもので、色味と階調性(とくに中央部50%付近の濃度)を比較する。ウエブ上ではsRGBに変換せざるを得ないので、真価が伝わらないのがもどかしい(笑)



2007/10/03
897 ハイブリッド・バイアンプシステムに再挑戦

メインで使っていたメリディアン557が修理で1か月以上お留守になったので、仕方なく自作管球アンプをつないでいた。一年ぶりに聴いたそのサウンドは耳を疑うくらい良かった。スピーカーエンクロジャーの耐震補強工事後、声の硬さが気になっていたのだが、それが嘘のように消えている。もとより粒子っぽい解像感はないが、上質の印画紙にプリントしたフィルム画像のようにやや湿り気を帯びた滑らかな階調がすべてを補っているように感じた。さらに低域も以前のような茫漠感がない。このアンプはなにもいじっていないから、エンクロジャーの改造が功を奏したのだろうか。さらにエソテリックのCDPの威力があるかもしれない。とにかく、もうこれでいいと思ったのだが、メリディアンが修理から戻ってきてつなぎ変えてみると、これもいい(笑)大幅なパーツ交換で音のフォーカスがピタっと決まって、中低域のクオリティは過去最高レベルになった(あくまでも当社比ですので・・・)

なわけで、両者のいいとこ取りを目論んだ。ハイブリッド・バイアンプである。以前にもトライしたことはあって、それなりに効果を感じたものの数か月すると元のシングルアンプに戻っていた。理由はいろいろあってここでは述べないが、端的にいうと微少音量域と大音量聴取でバランスを取り直す面倒がイヤだったのだ。

今回のハイブリッド作戦は、以前のQUAD303のときのようにのゲイン設定で悩む必要がなかったことに大いに意味がある。球アンプにはゲインボリュームと可変NFBを備えているがボリュームはフルでバランスした。レベルはNFBの微調整で追い込める。今後、高域ドライバのパッシブ・ハイブースト回路の再調整が残っているが、かなり期待出来そうだ。・・・しかし、この写真の威容というか異様はいったいなんだろう。まるでマニアみたいに見えやしないかとそれだけが危惧(笑)


写真解説:左隅の黒い筐体はプリアンプの電源部。プリのライントランスを介したバランスアウトがメリディアン557(下段)に入り、出力はダイレクトにALTEC515Bの入力端子につながる。101dB/1mに200Wは半端ではない。いっぽう、カソードダイレクトのアンバランスアウトが球アンプに入り、出力はネットワークを介して802Dドライバへ。入力部の奥がゲインでその左右(銀色)は可変NFBボリューム。電源は壁コンの4つですべて賄うので、アナログディスクとCDは必要な方だけを差し込むことになってしまったが、じつはこれが効果的。




次ページTOPページ前ページ