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photo and Text: machinist

117 無題
一票の格差が、最大で5倍もある選挙が憲法違反なのは過去の判例を待つまでもないけど、マスコミはあまり騒がない。なによりも裁判所が、改善命令や選挙無効を言わないのは何故だ? 三権分立も民主主義もお題目だけなんだね、とはいえ何か変わるかもしれないという微かな期待を持って投票はしている。「儚い」という言葉がぴったりだけど。(PENTAX*istD FA35mm F2AL)
2004/07/11



116 DEEP BLUE SKY I
というわけで音楽関連記憶6連発は終了。32年も前の出来事で、日記ならぬ年代記みたいになってしまったけど、そう昔のことのようには思えない。聴いた音の感触も感動も昨日の出来事と同じように覚えているし、時空に連なる記憶の連続体の一部であることに変わりはない。じつはこの1973年の暮れに個人的には大きな意味をもつ音楽関連のイベントがあった。こちらは聴くほうではなく演奏するほうの話なので、アップはできそうにない(笑)。(PENTAX*istD SIGMA 18-50mm/f3.5-5.6DC)
2004/07/10



115 井上陽水 氷の世界
1973年の夏、オープンしたての西武劇場の公演で「泣いた赤鬼」という人形劇の下働きをやっていた。舞台の下に潜って「屋台崩し」を音楽に合わせて仕掛けるのがぼくの仕事だった。その行き帰りの公園通りで「ジャンジャン」の看板を毎回見ていた。そこには「井上陽水」とチョークで書いてある。「カンドレ・マンドレ」から「陽水」に改名したのは、その前年だった。「傘がない」とか「人生が二度あれば」を、あの狭い空間で歌っていたのかと思うと、いまさらながら見ておくべきだったと悔やんでいる。
「氷の世界」はこの年の後半に発表された。行き場のない不定型なエネルギーと未来への不安が、このアルバムのなかに充満している。今とくらべれば鋭く細い声質がいっそうの浸透力をあきらかにしている。リアルタイムでこのレコードを聴いたときは、なにか身につまされて、ちょっと恥ずかしかったのを思い出す。しかし、井上陽水、日本語で歌う男性歌手として、いまでも屈指の存在ではないか。(PENTAX*istD SIGMA 18-50mm/f3.5-5.6DC)
2004/07/09



114 ビル・エヴァンス 結晶するエクスタシー
1973年冬、東京郵便貯金ホール。控えめなPAがエヴァンスの端正で複雑な音色を聴衆に伝えた。アンコールの「T.T.T.T」、鉱物質の美を滲ませた新鮮なサウンドがいまも耳に残っている。いつまでもラファロ時代のトリオにこだわるのは間違いと思い知る。じつはこのときがビル・エヴァンスの初来日だった。麻薬問題で長いあいだ入国許可が下りなかったとあとで聞いた。
このコンサート、気になっていたクラスメートがエヴァンスファンだったので、一緒に行こうと誘ったけれど、何日の演奏を聴くかでもめた。彼女はツアー初日に行き、ぼくは最終日を選んだ。レコードになった「The Tokyo Concert」はこの最終日に録音されたものである。(PENTAX*istD SIGMA 18-50mm/f3.5-5.6DC)
2004/07/08






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↑フルカラー(RGB各8bit)の精密グレースケールの両端を表示しています。すべてを正確に画き分けるモニターは存在しないと思います。
しかしながら「14」や「242」が識別できない場合はモニターレベルで顕著な黒潰れや白飛びが発生しています。ガンマユーティリティなどを使ってモニター調整することをお奨めします。
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