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photo and Text: machinist

349 Cosmic on Bach 1
高校のころまで、クラシック音楽といえばバッハ以外に好きな作曲家はいなかった。音だけで勝負していると幼心に思ったからだ(笑) 年を経てフランス近代に惹かれ、ロマン派も視野に入り、ついにはマーラーにまで魅せられるようになってしまったのは、たぶん余計と思っていたものの価値が分かるようになったからかもしれない。
バッハからはやや遠ざかっていた昨今ではあったが、このところバッハばかり聴いている。発端はクラウディオ・アラウの晩年のレコーディングであるPartita1, 2, 3, 5番を収めたPHILIPSのCDだ。この時期に収録されたシューベルトの何枚かのCDにいたく感動したので、ついでに求めてみた。残りの4, 6番は収録が予定されていたが、その月に亡くなってしまった。88歳だったそうだが、べつに年齢がどうという意味ではなく、こんなバッハを聴いたのは初めてだった。あるひとつの音がその近傍というか過去・現在・未来のつながりを提示していると思った。
サウンドを極限まで分化する方向で進んできた20世紀後半のピアノスタイルへの、アラウのメッセージだったのかもしれないが、厳粛でありながら自然で例えようもなく優しい彼の音楽に包まれると、そんなことはどうでも良くなった。(EOS-1Ds2 EF28mm/f2.8)
2005/04/19



348 Oscar Peterson
この「Close Your Eyes」、彼の最高傑作と思われるアルバム「The Jazz Soul of Oscar Peterson」の中の一曲であることを知ったのはずっと後になってからだ。Oscar Peterson, Ray Brown, Ed Thigpenからなるゴールデントリオが結成された1959年の録音である。ブラウンの強靱で有機っぽいビートに乗ってピーターソンが繰り出す音列の多彩さと構成力は永遠に色あせないだろう。2048px画像はこちらから。(EOS-1Ds2 EF50mm/f1.8II ISO400, f5, 1/500sec)
2005/04/18



347 FIRST FLIGHT
ジャズのレコードで初めて買ったのはキャノンボール・アダレイで、「WORK SONG」と「DAT DARE」をカップリングした33回転EPである。これはLP時代末期まで長らく入手困難だった「THEM DIRTY BLUES」のダイジェスト盤だ(写真右)。中学生だったから、12インチLP盤には手が届かなかった。ある時TBSラジオの深夜番組でビル・エバンスの新譜「TRIO64」を知り、意を決してレコード屋へ走った。ところが店には在庫がなく代わりに求めたのがオスカー・ピーターソン。アルバム「NIGHT TRAIN」のナンバーを中心に組まれたベスト盤であったが、最終トラックの「Close Your Eyes」に狂喜した。(EOS-1Ds2 EF50mm/f1.8II ISO400, f11, 1/200sec)
2005/04/18



346 SHADE of GREEN
桜が終わるころ、大國塊神社のケヤキの葉は少しづつ濃度を増していく。5月の中頃にはその鮮やかさは頂点に達し、そののち深いグリーンに変移する。そして夏がやって来るのは今年も同じか。2048px画像はこちらから。(EOS-1Ds2 EF28mm/f2.8 ISO400, f8, 1/125sec)
2005/04/15






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↑フルカラー(RGB各8bit)の精密グレースケールの両端を表示しています。すべてを正確に画き分けるモニターは存在しないと思います。
しかしながら「14」や「242」が識別できない場合はモニターレベルで顕著な黒潰れや白飛びが発生しています。ガンマユーティリティなどを使ってモニター調整することをお奨めします。
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