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photo and Text: machinist

554
普通の光景、普通の写真ではあるが、撮影する前に何かいつもと違うもの感じた。写っている画像に変わった気配はない。不思議(笑)
EOS-1Ds MarkII EF50mm F1.8 2005/11/05



553
最 近 は 朝 の 写 真 ば か り。
EOS-1Ds MarkII EF50mm F1.8 2005/11/05



552 あとがきのような・・・
6月の菅野沖彦氏に続き今回の山口孝氏。それぞれの音楽世界に触れることができた。お二人のその人生を賭けた入魂の成果には圧倒されるばかりであったが、その感動をなんとか書き留めておきたいという願望がこれらの文字群になった。常套的形容で綴られた文章に歯がゆい思いを持たれたとしたら、表現力というより聴き手の限界を示しているということでお許しいただきたい。

両者の鳴らす世界はそれぞれ異なるものの(というか正反対に位置するが)、確固たる存在という意味で、天に向かう二本の「塔」に例えられるかもしれない。菅野サウンドが抽象の先の究極の構造美を描くとすれば、山口サウンドは抽象を越えたところの実存世界を提示している・・・くらいの違いだ。それは「リアル」の捉え方の問題に行き着くし、芸術表現の「器」としてのオーディオには、使い手の価値感と個人的履歴が刻み込まれている、という思いをあらたにした。

自分のオーディオを考えてみた。さきのお二人を「塔」に例えたのは、それを眺める自分というものも同時にイメージしているということでもある。自分のポジションをどちらかにシフトしたいとは思わなかった。40年を費やした成果に若干の自負もある。けれど、塔の基礎も高さも明らかに足りないのが身に浸みる今日この頃(笑)。なにを成すべきか、成さざるべきか。時間はまだ残っているのだろうか。
EOS-1Ds MarkII EF16-35mm 2005/11/04



551 補足&・・・
前回の山口孝氏の訪問記、ぼくのところのBBSでは「パラゴン」関連の書き込みが2件あっただけで、ちょっと落ち込んでいた。こんな長文のオーディオ論なんて誰も読まないよなぁ、もうオーディオのことを書くのは止めようとさえ思った。ところが当の山口氏のところは朝から電話が鳴り止まなかったらしく、それらはこの幻聴日記を読んだ反応だったとのこと。ぼくの知らないところで多くの方がこのページにアクセスいただいているのを知り感慨深いものがある。みなさーん、今後ともよろしく(笑)。

若干の補足をすると、彼のところを訪問したのは別にこのページのための取材ではない。最後のバッハを聴き終えて、これは書けるかもしれないと思い、写真を撮らせていただいたという経緯がある。
それは山口邸のサウンドレポートのかたちを借りてはいるものの、ぼく自身のオーディオに対する思いの吐露なのを分かっていただけるだろうか。ある方から「クールで分析的にレポートしているけれど、あそこで何を発見したかが伝わってこない」とのメールをいただいた。ぼくの書き方が未熟なのかもしれないが、はっきり言って見当違いだ。「フーガの技法」を聴いて思ったことと、最後の「ひとりのアーティストの芸術観に対峙し受けとめるシンプルな"器"そのものだった。」で十分に示せたと考えているのだが・・・。
EOS-1Ds MarkII EF16-35mm 2005/11/02






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↑フルカラー(RGB各8bit)の精密グレースケールの両端を表示しています。すべてを正確に画き分けるモニターは存在しないと思います。
しかしながら「14」や「242」が識別できない場合はモニターレベルで顕著な黒潰れや白飛びが発生しています。ガンマユーティリティなどを使ってモニター調整することをお奨めします。
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