WEB上でラインを表現するには、モニターのピクセルとどう折り合いをつけるかという
困難さがあります。例えば、水平・垂直の等間隔ラインはモニターのピクセル間隔と同期させないと、
不自然なアンチエイリアスに依存することになります。
ご紹介する作品は、第一回オペルデザインコンテストに応募したポスターですが、
当時(1993年)のカラープリンタの解像度の制約から、作品のラインピッチを出力解像度に同期する手法をとりました。
今回のWEB上の画像でも同様の方法をとっていますので鮮明なラインが表現できていると思います。
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●INNOVATION ●EVOLUTION
斜め線やランダムなライン群は上記のような問題は生じませんが、生成させる補間成分には
十分な配慮が必要です。Photoshopなどで通常行われるラスタライズやリサンプルでは、
バイキュービック法という補間技術が使われますが、過度なフィルタリングと輪郭強調を同時に行っています。
これは自然画には適した手法ですが、グラフィックアーツ系では境界が曖昧になる不自然さを
感じることが多々あります。詳しくは別項の「A/D変換におけるプレフィルタの役割」をご参照ください。
グラフィック画像の補間手法のヒントが隠されているかも知れません(笑)。
次の作品はグレースケールのグラデーションを使ったラインです。
これらは技術評論社刊「ウインドウズ・プログラミング」の表紙や扉で使用したパターンです。
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●01 ●02
●03 ●04
●05
以下、順次追加予定です。
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