1833 関西ツアー06 神戸メリケンパーク方面
 「メリケン波止場」は震災で崩壊し、同じ場所がメリケンパークとして蘇った。 1975年に「メリケン波止場」訪れたときの話。 桟橋の入り口に「関係者以外立ち入り禁止」の札。ゲートを通った右隅に古びた喫茶店がある。勇気を出して入ってみると、年配の船員と思われる男が数人、言葉少なにタバコの煙を燻らせている。時間の澱を一手に集めたような薄汚れたガラス窓の向こうに神戸港が広がっていた。 ジョルジュ・シムノン「黄色い犬」の舞台だったカフェも、こんな雰囲気であったに違いない。 |