1115 シュアーM44G チープ&グレイト
 その昔、シュアーのV15type IIを使っていたが、吉祥寺ファンキーの野口さんに、M44G(もしかすると44-7)に変えてごらんよぉ。いいよぉ!と教えられた。あのお店、V15を使っていることになっていたが、じつはあれがメイン(笑) で、交換時期の来たスタイラスを貰ってきて使っていた。なにしろV15のスタイラスは高価で、アルバイト1か月分くらいが飛んでいく。
あれから38年くらい経ち、今またM44Gを使っている。プレイヤーはDJ用のNumark TT500。イコライザーは自作管球なので、ピックアップとパワーアンプの間はたった3本のチューブだけ。すべて無帰還! これが50-60年代JAZZには最高の相性で、まったく文句のないパフォーマンス!・・・省略された美、とかではなく、全部バシッと来る。そして適度な粗さ、これが大事。高級オーディオは、これを正しく表現しないことが多々。
野口さんは、けして固定費をケチってM44にしてたんじゃないと、今になって悟った。 ・・・日曜午前、"KELLY GREAT"を聴きながら。 |