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105 輪郭のふしぎ | ものには境界がある。内実とそれを取り巻く環境との拮抗する部分。しかし立体物は境界も三次元だから、輪郭を定義することは困難だ。目で見ても表面から裏面へ回り込む部分の境界は、線ではなく「面」そのもの。観察者の単一的な視線を考えなければ「輪郭」なんてものは存在しない。そもそも境界とはいえミクロ的には幅がある。てなことを考えていたら、あの超高音質CDプレイヤー「ヴェルディ・ラ・スカラ」を扱っているタイムロードの社長挨拶の一文*。こういうセンスを持った経営者が日本にいるということに驚いた。じっさい「ヴェルディ・ラ・スカラ」の表現する世界とこのテキストの方向性は見事にシンクロしている。*来月になると別の文章に変わるらしい。(PENTAX*istD SIGMA 18-50mm/f3.5-5.6DC) |
2004/06/28 |
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104 音の彼岸 その5 音楽の抽象性 | 抽象というものは現実のしがらみを脱しないと、なかなか捉えにくい。音楽の抽象美はわれわれが呼吸する空気を通してしか表出できない、きわめて移ろいやすいものだ。現実の世界のスケールや匂い、温度や湿度を引きずりながらも、それは忽然と現れる。例えばメンデルスゾーンのオーケストラ曲は、スコアの先の作曲家の内部に宿る夢の世界の具現化ではないだろうか。演奏者の肉体も楽器のマテリアルも、そのために奉仕しているし、彼らはその目的のために消え去ることを運命づけられている、なんてことを思ったけど、これって古い思考? (PENTAX*istD SIGMA 18-50mm/f3.5-5.6DC) |
2004/06/26 |
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103 新宿、人のいない風景 | 動きのないものを撮るのは楽なようでいて、難しい面がある。構図とかアングルに気をとられすぎてはいけないと反省しきり。というか、写真でなにが大事なのか分からなくなってきた。つまらん写真ばかり公開してるような気がして、アサヒカメラのアマチュア投稿欄の組み写真はいい作品が多いなあと思う今日この頃。(PENTAX*istD SIGMA 18-50mm/f3.5-5.6DC) |
2004/06/25 |
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102 新宿、人のいる風景 | 街を歩いていて、いま、目に映っているこの瞬間が写真になったら、どんなにいいだろうと思うことがある。たいていは人間が関わるシーンだ。気が弱いから他人に面と向かってレンズを向けられない。勇気を出して了解を得ても、すでに欲かったシーンとは別物になっている、はずだ(笑)(PENTAX*istD SIGMA 18-50mm/f3.5-5.6DC) |
2004/06/24 |
↑フルカラー(RGB各8bit)の精密グレースケールの両端を表示しています。すべてを正確に画き分けるモニターは存在しないと思います。
しかしながら「14」や「242」が識別できない場合はモニターレベルで顕著な黒潰れや白飛びが発生しています。ガンマユーティリティなどを使ってモニター調整することをお奨めします。 このページのすべての要素は製作者であるmachinistに著作権があります。複製使用等はご遠慮ください。 |