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photo and Text: machinist

730 近況2
この先どうするか思い悩んでいる。というのはオーディオそのもののことである。こんな大げさな装置を置かなくても音楽を楽しむことはできるはず、という想いはいつも付きまとう。微細な違いを感知するのは別にオーディオマニアの特権ではない。うちのカミさんが「なんかうるさい音ねえ」と言ったら大概は当たっている。それがネットワークの端子に挟んでいた鉄製ワッシャーに原因があったりするとマニアの沽券に関わる・・・

気になる部分が拡大して、音楽を聴くためのバリアになっているとしたら、オーディオ趣味自体が本末転倒の存在というべきではないだろうか。最近、仕事場のBGM環境を某S社の1bit高級シスコンからSP盤も掛かるワンピースの電蓄に代えたら、ストレスが少なくてなかなか良いのだ。マイルスの8枚組プレスティッジBOXがオフィスの常備品なのだが、十分にマイルスを堪能する自分がいる。以前にも書いたことなのだが、チープな音を脳内補正すればよいなどとは思っていない。いい音はよりシンプルな機械に宿るという思いが以前よりいっそう強くなっているだけのことだ。

写真は自作プリアンプの別筐体電源部である。パワーアンプのQUAD303より大きいのは自慢にもならないが、この貢献度はあなどれない。8段におよぶR/CフィルタでB電源の交流分を徹底的に排除する構成。これをシンプルだと思うのはぼくだけか(笑)
LEICA digilux-1 2006/07/08



729 近況1
日記を休んでいる間に、オーディオも停止状態になってしまった。パワーアンプのQUAD303がついに逝ったのだ。5月の初め、信じられないくらい素晴らしい音を聴いたとき、じつはイヤな予感がしていて、こんなことは長くは続かないと思った。その後、若干の起伏はあったものの計3回のミニオフを敢行し、この70年代英国の家庭用アンプはそのキュートな姿にあるまじき鮮烈なパワー(電圧)をALTECのユニットに送り続けていた。
あのときの予感は「一生懸命な音」を感じていたからかもしれない。もともと限界ギリギリというのは何ごとによらず好きではないのだけれど、頑張り過ぎの気配が何処に由来しているのか分からなかった。いくらALTECの最強ウーファーとはいえピーク120dBはキツかろうくらいの認識だった。
掟破りの酷使でQUAD君には申し訳ないことになってしまったが、オーディオにコストを掛けられない諸般の事情があるので、この先どうするか思い悩んでいる。この幻聴日記と同じだ(笑)
以前使っていた自作真空管アンプに戻す選択肢はたぶんないだろう。プリは真空管に大きなアドバンテージがあると思うが、パワーアンプは石に限るというのがいまの心境。アウトプットトランス付きのパワーアンプは振動(ユニット)の立ち下がりを十全に制御できないから。とまあ悩みは尽きないのだが、5月以降にお出でいただいた全4名のみなさま。あの音はもうこの世にありませんので、どうか忘れてください。

2048pxブログにこの写真をアップした。
http://blog.goo.ne.jp/gencyo/
EOS-1Ds MarkII EF16-35mm 2006/07/05



728 なにわ_みやげ
【虚実皮膜】きょじつ-ひにく
芸というものは実と虚との境の微妙なところにある。
事実と虚構の微妙な接点に芸術の真実がある。
「難波土産」(三木貞成著)にある穂積以貫の記した近松門左衛門の言葉から。

というわけで20万アクセス!ありがとうございます。再開までしばらくお待ちください。
PENTAX *istDS SIGMA17-70mmF2.8-4.5DC 2006/07/04



727
 
PENTAX *istDS SIGMA17-70mmF2.8-4.5DC 2006/06/22






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↑フルカラー(RGB各8bit)の精密グレースケールの両端を表示しています。すべてを正確に画き分けるモニターは存在しないと思います。
しかしながら「14」や「242」が識別できない場合はモニターレベルで顕著な黒潰れや白飛びが発生しています。ガンマユーティリティなどを使ってモニター調整することをお奨めします。
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