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下のbackボタンで過去へ進みます。 幻聴日記第1期 INDEX はこちらから photo and Text: machinist |
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396 菅野邸訪問 その3 | | 空間に展開するサウンドスペクトラムは従来のものと変わるわけではなかったが、一聴して分かるのは躍動する生命感と色価(Valoir)の幅だ。チタンの薄膜を波及的に振動させ、全方位に放射するDDD。意外にもホーンスピーカに似た浸透力をもっているようだ。氏はこの帯域の上にELAC 4PI PLUS.2を加えているので、すべてがDDDの成果とは言えないまでも、変換器から生み出されるサウンドとしては未踏の領域ではないかと思った。 ・ ミハエル・プレトニョフのシューマン「交響的練習曲」。ハンマーフェルトが絃に当たる瞬間のためらい感に始まり、その後の直角に切り立つエッジ(* 輪郭のことではなく)そして巻き線のうねりと濁り感・・・。グランドピアノのあの匂いを漂わせながら、黒く底光りするボディ、放射される音の力・・・。 ・ そして、シベリウス「レミンカイネン」サラステ指揮、トロント交響楽団。リスニングエリアに充満するライブネスはコンサートホールのそれを突き抜け、演奏者の衝動・動機や作曲家の原初的イメージさえ伺えるような次元と言えばよいのか。空間に音が在るのではなく、音に内在するベクトルをもって空間を構築する2CHステレオの凄さを改めて思った。 |
| 2005/06/13 |
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395 菅野邸訪問 その2 | | 半透明の微細なグラデーションを持つ花弁のひとひらが天から舞い降り、やがて薄い空気の層をはさんで幾重にも重なっていく。そして気がつくとそれらは跡形もなく消え去っている。このコンマ何秒かの艶やかで儚い一瞬の「美」。それでいながら限界を感じさせない咆哮のダイナミズム。これらがシームレスに存在している。 ・・・一昨年の夏、菅野邸に伺い、初めて耳にしたその音は事前に想像していたものと異なっていた。ゴージャスなアメリカンサウンドというぼくの単細胞的先入観はものの見事に打ち砕かれた。 ・ 黄金時代のJBLユニットを用いたオリジナルシステムもマッキントッシュのXRTも、まったく同質のクオリティにまで追い込む「技」をもって、GermanPhysiksのDDDを組み込むのだから興味は尽きない。 |
| 2005/06/13 |
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394 菅野邸訪問 その1 | | 東京が梅雨入りした10日の午後に菅野沖彦氏の最新サウンドを聴かせていただいた。 ・・・写真はISO1600-3200の超高感度域を使っているので、ノイズ等お見苦しい点はご容赦を。(EOS-1Ds2 EF16-35mm) |
| 2005/06/12 |
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393 Silent Green V | | ここ3週間、広角レンズを使い続けた。もともと超広角域は苦手で、Nikon F3に付けた18-35mmも使いこなすレベルには行かなかった。14mmは視野を広げるためのレッスンとしては大いに意味があったと思う。遠近の関係性を意識する、ということかな。 というわけで、このレンズのラストショットがこれ。惜別の情が写っただろうか? (EOS-1Ds2 SIGMA 14mm f2.8EX) |
| 2005/06/10 |


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↑フルカラー(RGB各8bit)の精密グレースケールの両端を表示しています。すべてを正確に画き分けるモニターは存在しないと思います。
しかしながら「14」や「242」が識別できない場合はモニターレベルで顕著な黒潰れや白飛びが発生しています。ガンマユーティリティなどを使ってモニター調整することをお奨めします。 このページのすべての要素は製作者であるmachinistに著作権があります。複製使用等はご遠慮ください。 |