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下のbackボタンで過去へ進みます。 幻聴日記第1期 INDEX はこちらから photo and Text: machinist |
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412 続・PhotoShop CS2 | | お試し期限があと5日になって、仕方なくヴァージョンアップ版を発注した。通常、マイナーアップヴァージョンは無視するのだけれど、今回は「スマートシャープ」の機能のみでも価値があると判断した。最終的なピクセル表現の整合性という意味で、従来の「アンシャープマスク」をはるかに凌駕する。デジタル画像というものは、フィルムのような粒状感がない部分、輪郭を強調することでしか絵が立ってこない感があるが、その均一に効果を及ぼす作用が、逆に全体の立体感を後退させる毒素にもなっている。その点「スマートシャープ」は明度域別にシャープネスをコントロールできるので、このような副作用を限定的に押さえ込めるはずだ。(まだ十分に使いこなせていない・・・) いっぽう、歪曲補正は多くを期待すると裏切られると思う。とくに非球面レンズを駆使した末に発生した歪曲を補正するには単純すぎるようだ。将来的にレンズの諸収差を撮像素子以降で処理するようになると、レンズはごくシンプルな出で立ちに戻ると思う。また、ノイズ低減フィルタの期待も大きかったが、超高感度域で発生するセンサーノイズだけをすくい取ってはくれないようだ。画像の細部構造や成り立ちが曖昧になってしまう。RAWはともかくRGBのコンポジット信号で処理するのは難しいように思う。(EOS-1Ds2 EF16-35mm) |
| 2005/07/05 |
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411 | | (EOS-1Ds2 EF16-35mm) |
| 2005/07/04 |
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410 露出補正 | | 前回の那和さんの記述、なぜ違和感を持ったのかもう一度読み返してみた。 (以下引用)「デジタルカメラはじつはむずかしい。シャッターを押せば簡単にきれいに写ると思うのは幻想だ。逆説でもなければ、虚偽でもない。事実、デジタルカメラを撮影するのはむずかしいのだ。まず、露出のラチチュード(許容範囲)が狭いから、1/3EV刻みでの露出補正が必要になる。いや、それでも足りないぐらいだ。また、白い部分や黒い部分は「白とび・黒つぶれ」が起きて、質感が損なわれることが多い。」・・・(以下略、引用終わり) ・ たしかにネガフィルムのラチテュードは広く、ライト側ではデジタルに較べて4段分の余裕があると言われている。ただフィルムは粒状ノイズとの複雑な関係で完全な白飛びを起こしにくいという面があり、実光度:記録のリニアリティは限界付近ではかなり悪化していると思う。 対してポジフィルムのそれは一概にいえないまでもデジタルセンサーと大きくは変わらない程度に狭い。なのにネガフィルムよりクリアーでヌケの良い絵が得られるのはどうして? 加えて暗部の階調性はデジタルの方が扱いやすいというか、レタッチ耐性があるように感じるのは何故なんだ? とまあ、ラチチュードの幅の話は実のところどうでもよくて、那和さんの意見が「ラチチュードが広ければ露出補正は必要ない。」と読めるところに引っかかっていたのだ。 ・ 自然界のあらゆる光彩を一瞬に網羅するような記録・再現が可能になるとは思えないし、表現というものが「世界の見方」と表裏であるとすれば、作者(撮影者)の意図に従ったシフトやトリミングは必須だ。気まぐれな(笑)人間の意図を汲んでくれる評価測光も現れないだろうから、露出補正が不要になる事態というものをまったく想像できない。 と、ここまで書いて那和さんのいう「露出補正」ってそれ以前の話しかも? でも、デジカメ付き携帯では写真文化は育たない、なーんてこともおっしゃっていたし、謎だなあ。(EOS-1Ds2 EF50mm/f1.8II) |
| 2005/06/30 |
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409 ラチチュードとマッピング | | デジタルカメラ評論家、那和秀峻さんの6月27日の日記を読んでいて、軽い違和感とともに露出のラチチュードを改めて考えてみた。ぼくはラチチュードというものを「諸刃の剣」だと思っている。デジタルデータの上限と下限は予め決まっているから、自然界の明暗はラチチュードの広さの如何を問わず、その中でマッピングされ情報となる。あり得ないけれど、無限に近いラチチュードを持つ撮像素子では黒が闇に沈まず、白はどこまでいっても抜けにくいわけで、データ化するのに難儀するだろう。同じBIT数なら狭いほど連続性が保たれるともいえる。表現というものは制約があるからこそ成り立つ部分が大きく、その点で現在のデジタルカメラのラチチュードをそんなに卑下してはいけないと考えるわけだが・・・(EOS-1Ds2 EF50mm/f1.8II) ・ そういえば、この幻聴日記を置いているサーバが最新鋭のもの(Intel Xeon2.8GHz)に置き換わったようだ。いまのところトラフィック的ストレスも皆無で快調そのもの。参考までにホスティングはCsideNetである。 |
| 2005/06/29 |


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↑フルカラー(RGB各8bit)の精密グレースケールの両端を表示しています。すべてを正確に画き分けるモニターは存在しないと思います。
しかしながら「14」や「242」が識別できない場合はモニターレベルで顕著な黒潰れや白飛びが発生しています。ガンマユーティリティなどを使ってモニター調整することをお奨めします。 このページのすべての要素は製作者であるmachinistに著作権があります。複製使用等はご遠慮ください。 |